「きざみ食」と「とろみ食」
きざみ食やとろみ食とは、いったいどんな食事でしょうか。
きざみ食は「包丁やフードプロセッサーなどで、食材を細かくみじん切りにしたり、潰したりしたもの」
とろみ食は「とろみ粉や片栗粉などで食材にとろみを付けたもの」です。
きざみ食は咀嚼(噛む)力が弱い場合、とろみ食は嚥下障害がある(飲み込む力が弱い)場合に使われます。
嚥下障害とは
私たちは食事をする際、特に意識することなく、当たり前のように何気なく食べたり飲んだりしています。
ところが、加齢や病気などで食べものや飲みものを飲み込みにくくなることがあります。これを嚥下障害(嚥下機能低下)といいます。
普通は食べものや飲みものは食道から胃へと流れます。でも、嚥下機能が低下していると、食道ではなく気管に入ってしまい、気管から肺へ流れてしまいます。これを誤嚥(ごえん)といいます。
誤嚥は肺炎を引き起こすきっかけになるため、できるだけ誤嚥しないように気をつけなければなりません。
病院での食事(きざみ・とろみ食)
現在入院している母の食事はきざみ・とろみ食です。
ある日の夕食はこちら。
ごはんは全粥です。
牛肉ソテーと茹でアスパラ
ソテーっていうか、挽き肉。。。
ナムル
メニューを見ないと、これがナムルだとは分かりません。
かぼちゃ甘煮
まわりの透明な液体っぽいものがとろみ付けです。
とろみ粉
とろみをつけるためのとろみ粉というものがあります。とろみ粉は市販されています。
病院で出される食事はとろみがついた状態ですが、飲みものにはとろみがついていません。
今回の入院では嚥下機能はそれほど落ちていないので、飲みものにとろみをつけていません。
ただ、去年の入院のときは、飲みもの用のとろみ粉を買うよう、看護師さんに言われました。
病院でオススメされたのはこちら。
スルーキングi(あい)
特長は、
無色でにおい、味はない(飲みものの味や香りを損ねない)
かき混ぜてから短時間で安定したとろみがつく
ダマになりにくい
ななのひとこと・ふたこと
普段、無意識に行っている「食べる」「飲む」という行為。それを当たり前にできるのはどんなにすごいことなのか、改めて思います。