退院後に困ったこと
母は化膿性脊椎炎で入院中、点滴治療を受けていましたが、かなり改善してきたため、点滴から内服治療に切り替わりました。内服なら通院でも治療ができるので、ようやく退院できたわけです。
退院できてひと安心なのですが、実は困ったことがひとつ。
それは、飲まなければならない薬の量と種類が増えたことです。
認知症の人は機嫌が悪くなると薬を飲むのを嫌がります。飲む薬が増えたので、いっぺんに全種類の薬を飲めません。何回かに分けて飲んでもらおうとすると、「えー、まだ飲むの?」と嫌がるようになりました。
当然といえば当然です。認知症の人でなくても、薬が多いと、飲むのもひと仕事です。
どうしようかな、と思っていたところ、ケアマネさんが「服薬ゼリーがいいですよ。うちの利用者さんで使っている人がいます。一度試してみてもいいかもしれません。」と教えてくれました。
すぐにAmazon(ネット通販)で購入しました。(私は、日用品の多くをAmazonで買うという大のAmazon好きなのです。)
龍角散の「らくらく服薬ゼリー」とは
薬・サプリメントを楽に服用するためのゼリー状のオブラートです。
「ゴホンといえば龍角散」の龍角散が販売しています。
医師、薬剤師、看護師、介護士の方々から高い評価を得ていて、世界35カ国で特許を取得しているそうです。
特長
- 飲み込むときの、のどへのストレスがない
- 胃に届くまでの時間が短い(水だと約18秒、らくらく服薬ゼリーだと約8秒)
- 胃に届いた瞬間に分散するため、薬の吸収に影響を与えない
さっそく使ってみた
開封してカップに入れたところ、液体(水分)が出てきました。
「えっ、ゼリーというわりにはかなりゆるいのね」と思いつつ、「ま、そんなものなのかな」と、まず錠剤を1錠、母に飲ませてみました。
すると母は「酸っぱ〜い」と嫌がって、水を追加で飲んで、ようやく1錠の薬を飲みました。
「Amazonの口コミでも高評価が多いのに、なにこれ。」とガックリしながら、ゼリー容器の裏面の説明書きを読んだところ、驚きの内容が!
「ゼリーの性質上、多少の水分が出てきます。ご使用に問題はありませんが、薬が包みにくくなるので、開封後最初に出てくる水分を捨ててからご使用ください。」と記載されているではありませんか。
驚きの内容ではなく、私がきちんと説明書きを読んでいなかっただけ・・・(汗)
らくらく服薬ゼリーは(唾液が出やすい)レモン味なのですが、どうやら最初の水分は母にとってはレモン味がきつかったようです。
再チャレンジしてみた
水分をちゃんと捨てて、気を取り直して残りの薬にチャレンジです。
今度はスプーンにゼリーをのせ、その上に錠剤をのせて母に飲ませてみました。
「ゼリーだよ〜。これで薬飲もうね〜。」
すると今度は「種が入ってる」と言って吐き出してしまいました。
ゼリーだけを先に飲み込んでしまい、薬だけが口の中に残りました。ゼリーがレモン味なので、薬をレモンの種だと思ったようです。
「全然らくらく飲めないし。世界各国で特許取得とか、ホントなの!?」とひとり憤慨していたところ、またしても私の落ち度だったとあとで判明しました。
公式HPを見てわかったのですが、なんと私の使い方が間違っていたのです。
正しく使えば、納得の使い心地
薬をゼリーで包む(ゼリーの上に薬をのせ、その上にまたゼリーをのせて薬を包み込む)のが正しい使い方です。
というわけで、そのあとに、正しい使い方にしたところ、母はするりと薬を飲んでくれました。これなら今後も嫌がらずに薬を飲んでくれそう。世界各国で特許取得も納得です。
こんな適当過ぎる私がオススメするのもなんですが、薬を飲むのに苦労されている方は一度試してみてはいかがでしょうか(ひとつ300円〜400円前後です)。
ちなみに、開封後は要冷蔵で1週間以内に使い切らなくてはいけないので気をつけてください。(開封前の賞味期限はかなりあります。私がAmazonで買ったものは8ヶ月以上ありました。)
ななのひとこと・ふたこと
私が使い方をちゃんと把握していないまま使ったのがいけないんです・・・。
いえ、一応事前に裏面の説明は目を通していたんですけどね。何を見ていたんだろう・・・。
いくらなんでも適当過ぎでしょ、私。ごめんね(←母へ)。
もし使ってみようと思われた方は、ご使用前にぜひ公式HPの「使い方」を参考にしてみてください。