介護は無理しすぎない・完璧を求めない | 母の日に改めて思ったこと

カーネーション 母の介護

自分の具合が悪いときの介護

先週の土曜日、母は約3ヶ月ぶりに退院しました。

家に連れて帰るつもりだったのですが、私がちょっと体調を崩してしまったので、病院からそのままショートステイすることにしました。

自分の具合が悪いときに、母が家にいると、正直なところ結構ツラいです。
横になっていても、母はお構いなしで私に話しかけます。

「大丈夫?」と聞いてはくれるのですが、「うーん、あんまり大丈夫じゃないみたい」と私が答えても、その3秒後には「お腹空いた。ごはんまだ?」

こう言われたら、もう仕方ないので起き上がって食事の支度をするしかありません。

夜中に母がトイレに起きれば、転倒しないよう付き添うため、私も起きます。ゆっくり寝てはいられないのです。

ケアマネさんに「無理しないほうがいいですよ。ゆっくり休んでください。」と言ってもらい、その言葉に甘えることにしました。

以前の私なら、多少具合が悪くても自宅で母と一緒に過ごすことを優先していました。病院からショートステイに直行なんてありえないことでした。

ただ、無理を重ねてさらに体調を崩して仕事に支障をきたしてはどうしようもありません。頑張り過ぎた介護のために、精神的に参ってしまったこともありました。
それ以来、無理はしないようにしています。

よく言われるように、介護者が倒れてしまったらどうしようもないです。
だからある程度は割り切って、自分中心で考えないとダメだと言い聞かせています。

母の日だから出かけようと思ったけれど

翌日(日曜日)は母の日だったので、何かしたいな、と思いました。一日中母が家にいるのは(体調が)ツラいけど、短時間なら私も大丈夫そう。

そこで、ショートステイ先へ連絡して、昼間、母を連れ出して、近くのデパートに出かけることにしました。

デパートならバリアフリー化が進んでいて、車椅子にも優しいです。行く予定のデパートのHPを見て、気兼ねなくお茶できそうなカフェもチェックしました。

久しぶりの母と一緒の外出が嬉しくて、ひとりでウキウキしていました。

ところが、そんな私の母の日計画は残念ながら達成できませんでした。

カーネーション

介護は「無理しない・完璧を求めない」

ショートステイ先に着いて出かけることを告げると「わー、いいわね。おいしいもの食べたいわ。」と言っていた母ですが、いざデパートの近くまで行ったら「恥ずかしいから、もう帰る。」と言い出したのです。

車椅子で人混み(デパート)の中に行くことに抵抗を感じてしまったようでした。

車椅子で電車に乗るのは気にならないけど、デパートはダメなのがちょっと意外に思いました。

でも、なんとなく気持ちがわからないでもないような。うーん、いくつになっても女心は複雑なのよね(それとも別に、男女差というわけではないのかな?)。

母の日のイベントは達成できなかったけど、でもまあ、帰りにカーネーションの鉢植えを買って、ショートステイ先の部屋に飾ってもらえたので良かったとします。完璧を求めてもしょうがないですしね。

介護は「無理しない・完璧を求めない」で「適当にやる」くらいのつもりでちょうどいいんだよね、と思えるようになってからは、自分自身、だいぶ楽になりました。

ななのひとこと・ふたこと

車椅子で移動しましたが、10メートルくらいなら自力で歩けるまで回復したので安心しました。医師の無責任な呪文にかかっちゃダメだよね、と改めて思います。