テレビのリモコンって何であんなにボタンが多いんでしょうね。高齢者には見づらいし、押しづらいし、不便で仕方ありません。高齢者に限らず、多機能過ぎて持て余してしまう人も多いと思います。
テレビのリモコンが使いづらい理由
ボタンが多すぎる
放送切り換え(地上デジタル、アナログ、BS、CS)とかデータ連動(青、赤、緑、黄)とか、高齢者はほとんど使わない(もしくは不要)。
ボタンが小さい
たくさんのボタンがあるため、どうしてもひとつひとつのボタンは小さくなる。
どれを押せばいいのかわかりにくい
ボタンが多過ぎて、しかも説明の文字もチャンネルの数字も小さいので、どれを押せばいいのか迷う。
我が家でもともと使っていたテレビのリモコン
ボタンが多過ぎます・・・
高齢者には特に使いづらい
間違って放送切り換えのボタンを押してしまったりすると、もう大変。設定されていないチャンネルや契約していない放送ボタンを押すと、画面がザーッとなって何も見れないし、うるさい音が出続けるだけです。
私がいるときならすぐにチャンネルを直すことができますが、母がひとりのときは、母はどのボタンを押せばいいのかわからず、驚いてテレビの電源を切るしかありません。
私が帰宅した際、母が起きているのにテレビがついていないときは、大抵この症状です。テレビの電源を入れるとザーッと大きな音がします。
「テレビ、壊れちゃったのかしら」などと聞かれると、いたたまれない気持ちになります。
大きな音がしてびっくりしただろうな。テレビが見れなくて退屈だったろうな。と。
母はテレビ本体の電源の位置はちゃんとわかっていて、本体側でなら電源をON/OFFすることができます。認知症になる前から使っているテレビなので、電源がある位置(本体裏右上)をきちんと覚えているようです。
追加で1台新しく買ったテレビは、電源ボタンが本体右横にありますが、当然この位置は覚えておらず、右上を押そうとします。
「テレビの電源は右上にある」ってちゃんと覚えているんですね。
必要最低限の機能があればいい
母にとってテレビのリモコンは、電源のON/OFFとチャンネル変更、音量変更さえできればいいわけです。
というわけで、うちはこれを使っています。
電源、チャンネル、音量ボタンはシンプルで大きめ。放送切換と入力切換ボタンは不要なのですが、これ以上シンプルなものを見つけられませんでした。
そこで、放送切換と入力切換ボタンはカッターでえぐり取りました。これなら間違って押してしまう心配はありません。
カッターでえぐる前(購入時)
カッターでえぐった後(現在)
最近の母は、電源を本体側でON/OFFして、チャンネル変更もしないことが多いので、正直なところこのリモコンがそれほど役に立っているわけではありません。でも、もともとの複雑なリモコンが手元にあって放送切換してしまうよりはいいのかな、と思っています。
テレビのリモコンが見づらくて悩んでいる人は、こうしたシンプルなリモコンに変えてみるのをオススメします。
ちなみにうちではリモコンが汚れないようにラップを巻いています。母が汚すとかではなく、昔からずっとです。ホコリや水が侵入するのを防ぐためです。100均(100円ショップ)でリモコンカバーが売られているのを見つけて試しに買って見ましたが、ぴったりしないし意外と破れやすくてすぐダメになってしまいました。やっぱりうちはラップでいいや、と思ってます。
エアコンのリモコンもシンプルに
リモコン問題といえば、エアコンもですよね。夏の暑い時期、間違って電源を切っちゃうなどしたら、それこそ命に関わる大問題です。影響はテレビの比じゃない。
このシンプルなリモコンを使っていますが、母がついいじってしまうので、私が温度設定をしたら、リモコンは棚にしまいこむようにしています。
ななのひとこと・ふたこと
きらっこノートさんでこのブログをご紹介いただきました。
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