高齢者の肺炎治療(軽症の場合) | なんだかいつもと様子が違うなと思ったら、早めに受診しよう

入院(点滴) 母の介護

肺炎は、特に高齢者にとっては油断ならない病気です。

高齢者は嚥下機能が低下することで誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。肺炎は抗生剤を使って治療しますが、何度も肺炎を起こすと薬に対する耐性ができてしまい、治療自体が難しくなってしまうのです。

母は7月の終わりに肺炎にかかり入院しました。早めに気付いて病院に行ったおかげか、軽症で済み5日間で退院できました。

入院から退院までの5日間を振り返ってみます。

注意書き:医師からの説明や診断明細書をもとに、母が今回の入院で受けた治療を書いています。当然のことながら、状態や体力、もともとの持病などによって治療は異なるはずです。あくまでも治療の一例として、参考程度にお読みください。

入院当日

ショートステイ先から電話

朝8時過ぎにショートステイから「ベッドから起き上がれず、SpO2が80台」と電話がかかってきた。
この日はもともと、化膿性脊椎炎の診察のため病院に行く予定だった。電話をもらい、すぐにショートステイ先へ向かう。
会話は一応できるが、見るからに息苦しそう。8:42時点で、体温37.8℃、血圧84/44、SpO2 86。

救急外来で診察を受ける

10時頃の時点で、体温36.5℃、血圧114/61、脈拍76bpm、SpO2 は(6L/分の酸素吸入で)99%まで回復。
その後、尿、便、血液などの採取、心電図、胸部レントゲン、CT撮影(胸部〜骨盤部)と、念のためインフルエンザの検査も受ける。

検査結果を待っている間、自力で(酸素吸入を使わずに)SpO2が回復するか、経過観察。簡易ベッド横で付き沿う。検査が痛かったからか機嫌が悪くなり、母に髪の毛を引っ張られたり、腕をつねられた。

検査の結果、肺炎と判明(誤嚥性肺炎だと思い込んでいたが、診断名は「急性肺炎」だったことに、あとで気づく)。SpO2が回復すれば自宅での治療も可能ということだったが、期待したほど回復せず、入院することになった。入院期間の目安は1〜2週間程度とのこと。

13時過ぎ、入院病棟へ

看護師さんに家で服用している薬について話したり、担当医から身体拘束についての同意書にサインを求められたり、その他もろもろ手続きをする。

食事は普通にとって良いとのことで、昼食から病院食。ただし、昼食の提供時間を過ぎていたため用意がなく、レトルトパウチのお粥と半熟卵が出される。母は「美味しくない」と言って、ひとくち口をつけただけで食べようとしない。

医師に聞いたところ「食事に制限はない」とのことなので、売店であんぱんとチーズ入りパン、ヤクルトを買ってきて食べさせる。朝は食べていないせいもあるが、もぐもぐと完食。食欲はあるようで安心する。

治療経過

入院後、点滴(スルバシリン:抗生剤)及びビソルボン(痰をきる)吸入の投与を開始。翌日には解熱し、呼吸状態もSpO2 98%と改善。
しかし、Wheezes(ゼーゼーと息をする)は完全には消えていないため、ツロブテロールテープ(気管支を拡張して空気の取り込みを良くし、息苦しさを改善する)2mgの貼付を開始。

入院(点滴)

その後、持続する発熱や呼吸状態、画像所見の増悪がないため、点滴による抗生剤投与は入院から3日で終了。
4日目よりオーグメンチン、サワシリンの経口内服を2日間投与して治療終了。

5日でスピード退院

入院から4日目の夕方17時過ぎに医師から電話がありました。
「明日にでも退院できます。ご都合のいい日に退院してください」

「え、明日!?しかもこの時間で明日!?」と驚いたけど、一日でも早く退院させたい、と思っていたので、翌日に退院することに決めました。

通常は朝10時までに退院手続きをしなければいけないのですが、「急なことなので午後でも大丈夫」と言われ、午前中になんとか仕事を片付けて、午後に迎えに行きました。

ななのひとこと・ふたこと

化膿性脊椎炎の治療(服薬)も、もうすぐようやく終わりそうです。なんだかんだ言って月に2、3回通院する必要があるので、タクシー代(往復で6千円くらいかかる)と有休消化が激しいです。。。
まあ、(仕事の都合さえつけば)わりと気兼ねなく有休を取れるのはありがたいことなんですけどね。。。