治療よりも予防歯科
歯垢や歯石をためると、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。歯が痛くないと、なかなか積極的に歯医者さんに行く機会はないかもしれません。
でも健康のためには、虫歯がなくても定期的に歯医者さんにかかったほうがいいです。
私は虫歯になりにくい歯質らしく、数年前までは数えるほどしか歯の治療をしたことがありませんでした。
ところがそれが災いしました。
- 痛みを感じないから歯医者に行く機会が少ない
- 徐々に歯石がたまっていった
- 10年ぶりくらいに虫歯になって、久しぶりに歯医者に行ったら、かなり歯石がたまっていた
- 歯石を取ってもらったら、なんと前歯に隙間ができた
虫歯はそれほどひどくなく、歯周病にもかかっていませんでしたが、前歯に隙間ができるなんて、かなりショックでした。
それ以来、定期的に歯医者に通院しています。毎日の歯磨きも、歯ブラシ2種とデンタルフロスを使ってしっかり磨くようにしています。
虫歯や歯周病を未然に防いで、歯や口を健康に保つ「予防歯科」が大切だと身をもって実感しました。
歯周病は40歳前後から急に増える
かかりつけの歯医者さんで聞いたのですが、40歳くらいになると、約8割の人は歯周病にかかっているそうです。
えっ、8割も!? 40過ぎたらほとんどの人は歯周病ってこと!?
前歯に隙間ができて以来、歯に対して敏感になっている私は、それを聞いて怖くなったので、家に帰ってインターネットで調べてみました。
40歳くらいになると多くの人が歯周病になるのは、免疫機能が低下して、感染症にかかりやすくなるからです。(歯周病は歯肉まわりの病気で細菌感染症の一種)
免疫力が低下するのは、加齢やストレス、睡眠不足、偏った食生活、運動不足などが要因です。免疫力の強さのピークは20代で、その後は下降する一方。悲しいことに、年をとればとるほど、一般的に免疫力は下がっていきます。
歯周病の怖いところ
- 痛みなどの自覚症状がほとんどない
- 進行すると、歯が抜け落ちる
- 口臭の原因のひとつ
さらに怖いのは、症状が口の中だけにとどまらない点です。歯周病菌は全身のさまざまな病気に関係するのです。
歯周病は口の中だけの病気ではありません。近年、数々の研究によって、歯周病が全身に悪影響を及ぼすことが判明しつつあります。歯周病菌やその菌がつくりだした毒性物質は、炎症を起こした歯肉内に入り込み、血流に乗って移動しながら、増殖したり、炎症物質を生みだして、体をむしばんでいくと考えられているのです。そして、歯周病の予防や治療が、生活習慣病など全身に渡る病気のリスクを減らすということが示唆されています。
歯周病がもたらす身体の不調や病気
肥満や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病のほか、アルツハイマー型認知症の進行を促進するとも言われています。
歯周病と認知症との因果関係はまだはっきりしていませんが、動物実験の結果では悪化因子だと示唆されています。
また、口腔内が汚れているということは、誤嚥性肺炎にかかるリスクも高くなるということです。
誤嚥性肺炎を予防するためにも歯磨きはしっかりして欲しいのですが、母は歯磨きを嫌がったり面倒くさがったりすることがよくあります。
液体薬用歯みがき【プロポデンタルリンスR&C】
歯医者さんに相談したところ、これを勧められました。
プロポデンタルリンスR&C
液体薬用歯みがきです。
通常のデンタルリンスは歯磨きのあと、仕上げに使って口をすすぎますが、液体歯磨きはペースト状の普通の歯磨き粉と同じように使います。液体歯磨きで口をすすいだ後に歯ブラシでブラッシングします。
でも、ブラッシングを嫌がるときは、これで口をすすぐだけでも効果があるそうなので早速買ってみました。
まだ使い始めたばかりなのですが、私も使ってみて良さそうだな、と感じたことがひとつ。
私は口内炎ができやすく、今も大きめなのがふたつできていますが、殺菌作用がいいのか、これを使うと口内炎の痛さが少しやわらぐような気がします。引き続き使って様子をみてみます。
ななのひとこと・ふたこと
昔、歯磨き粉のCMで「リンゴをかじると歯茎から血が出ませんか?」ってありましたよね。加山雄三さんがリンゴを丸ごとかじるのが印象的だったなあ。