初めて受けた介護保険の認定調査で感じたことは

制度・法律

幸か不幸か、母のもの盗られ妄想によって地域包括支援センターの存在を知り、地域包括で勧められて、介護保険の認定申請をしました。

介護保険の認定申請書を提出した後のおおまかな流れ

認定調査(面談)を受ける

審査判定が行われる

判定結果が通知される

要支援または要介護と判定された場合、ケアプランを作成する

介護サービス提供事業者と契約する

利用開始

初めて認定調査を受けた時のことを、振り返ってみます

日程の調整

申請書を提出した数日後に、区役所から電話がかかってきました。後日、調査員から電話があるので、面談の日程調整をして下さい、とのことでした。
私が働いているので、面談は平日の夜または土日でも可能かどうか聞くと、それは調査員に確認して下さいと言われました。

面談は本人が対象ですから、家族の同席は必須ではありません。ただ、本人だけでは状況をきちんと説明できない場合もあるので、出来るだけ家族も同席したほうがいいです。

その後ほどなくして、調査員の方から電話がかかってきました。区役所からの電話の翌日だったかと思います。
面談は、平日の夜18:30からにしてもらいました。定時より少し早めに会社を出れば間に合う時間です。うちの会社はフレックス制度があるので、早退をしやすい環境であることは、介護をするうえで助かっています。

自宅で面談を受ける

面談は、所定の質問票をもとに、基本的には本人が答えるかたちで行われます。
自分の名前や生年月日、今の季節は?ここはどこか?などの基本的なことから始まり、全部で1時間弱ほどかかったと思います。

認知症の人は、なぜかそういう時は普段よりしっかりした受け答えができることもあります。この面談が判定の参考情報になりますので、普段のありのままの様子を調査員に知ってもらう必要があります。もの盗られ妄想のことは本人の前では話しにくかったので、調査員を見送りがてら外に出て、玄関先で立ち話しをしました。母は少し不審に思ったようです。

「認定」ってなんだか上から目線な響きだな、と思う

いきなり知らない人が家に来て、訳の分からない質問をされて、きっと母は不快だっただろうな、と今となっては思います。
当時の私は、母のもの盗られ妄想に悩んで鬱々としていましたが、母は母で、自分自身の状態がこれまでとは少しずつ変わっていくことを不安に思っていたのでしょう。どうして私は、母の気持ちや様子の変化にもっと早く気づいてあげられなかったのかな、と、最近になって時々ふと思います。