自分のしたことを「否定された」と感じると、母は機嫌が悪くなります。
認知症の人を怒らせようと思ったら、その人の言動を否定すればいいのです。
(と言っても、怒らせていいことはひとつもないので、わざわざ怒らせるのはやめましょう。)
些細なことで機嫌が悪くなる
怒らせるつもりはないのに、つい怒らせてしまうのは、大抵、私が仕事から急いで帰ってきて、早く夕ご飯作らなくちゃ、と自分に余裕がないときです。
うちは玄関を入るとすぐにトイレがあります。母は玄関の電気のスイッチとトイレの電気のスイッチの区別がつかないようで、よくトイレの電気がつけっ放しになっています。(張り紙の効果なしです。)
私も言わなきゃいいのに、「トイレの電気つけっ放しだよ。なんで消してないの?」と、ついうっかり言ってしまうことがあります。
母は、「あら、ごめんね。」と素直に言うときもあれば、「もうっ、うるさいわね!」と怒り出し、機嫌が悪くなるときもあります。
寝れば機嫌が直る?
いったん機嫌が悪くなると、もう何を言っても聞く耳を持ちません。こうなったら、下手に話しかけずに放っておきます。
しばらくするとまた勝手に機嫌が直ることが多いです。
機嫌が悪くなると、大抵ふてくされてベッドに横になるのですが、これが助かってます。
ちょっとでも寝ると、怒っていたことをすっかり忘れて機嫌が直るからです。
その間に夕ご飯を作ります。「ごはん出来たよ〜。」と起こすと、もう機嫌が直っていて「わ〜、ありがとう。」と言って嬉しそうに起きてきます。
言動を否定すると機嫌が悪くなる
電気のつけっ放しの件は一例ですが、母の言動を否定した(と母が感じる)場合に、機嫌が悪くなります。
でも、たまに朝起きた瞬間から機嫌が悪いときもあって、それはなぜだかわかりません。変な夢でも見たのかもしれません。
今朝は起きたときも食事中も機嫌が良かったのに、なぜか急に機嫌が悪くなりました。デイサービスのお迎えが来るまで母はテレビを見ていて、私は出かけるための身支度をしていました。特に言動を否定するようなことはしてないので、なぜ急に機嫌が悪くなったのか不思議ですが…。
短時間でも寝ると機嫌が直る
ほどなくしてデイのお迎えの人が来たのに、「今日は行かない。」と言い出しました。
(出かける用事があるし、お昼ごはんの用意もしていないので、デイに行ってくれないと困るな…。)(私の心の声)
「うちにいるより体操(デイのことを母は「体操」と言います)に行った方が楽しいよ〜。」と言っても、「今日は行かないっ!(怒)」の一点張りです。
仕方ないので30分後くらいにまた迎えに来てもらうことにしました。
母はふてくされて寝てしまいました。
寝ないで起きたままだと興奮状態が続くので機嫌はなかなか直りません。でも短時間でも寝てくれると機嫌が良くなることが多いです。
今朝も、再度迎えに来てもらう頃には機嫌が直って、デイに出かけました。
ななのひとこと・ふたこと
認知症の人は、何かのスイッチが入ったように急に機嫌が悪くなりますが、良くも悪くも忘れっぽいので、少し時間をおくと怒っていたことを忘れてくれます。
理不尽に急に怒り出すとこちらはかなり凹みますが、「根に持たないんだから、まあいいか。」と思うようにしてます。