電話以外の安否確認手段としてネットワークカメラを買いたいと思ったワケ

母は週5日デイサービスに通っています。デイに行かない日と、デイから夕方帰ってきて私が仕事から家に帰るまでの数時間、母はひとりで家にいます。
ひとりでいるときに何をしているのか、元気そうなのか、簡単に確認できる手段が欲しいな、と常々思っていました。

先日、電話を補完する安否確認手段としてネットワークカメラを買ったので、購入したいと思った理由をまとめてみます。

安否確認手段として、電話が不便なのはこんなところ

もちろん、電話が一番手軽で確実なツールであることは間違いありません。
ただ、電話だと例えばこんな不便なこともあります。

受話器をあげたままの状態で話し中になってつながらない

電話で話し終わった後に、受話器をもとに戻さない(切ボタンを押さない)ことがちょくちょくあります。
そうすると、母はそれにずっと気づかないので、私が家に帰るまで受話器は上がったままで、電話で話すことができなくなってしまいます。(過去記事参照)
また、受話器をテレビのリモコンと間違えて、受話器を持ち上げてそのまま戻さなかったりすることもあります。

電話では、姿が見えない・様子がわからない

電話で昼ごはんを食べたか聞くと「食べたよ」というので安心して、夜に家に帰ったら、なぜか手をつけずに残ったままということもありました。
作り置いているお弁当を温めようとしてレンジに入れたけど、取り出すのと食べるのを忘れてしまうようです。
また、昼寝しているときや、トイレに入っているときには、できれば電話がかかってこないほうが母にとって都合がいいでしょう。

姿が見えないところで、こんなことが起きている

電話で話をして声を聞ければ少しは安心できますが、母の話と実際は違っていることもままあります。
また、ひとりでいると想定外のことが起こります。

転んで頭を打った

先日利用したショートステイで、母は転倒して頭を打ち、救急車で病院に搬送されました。
私は残業中だったのですが、ショートステイの担当者から「すぐに病院に来てください」と電話が入ったので、仕事を切り上げて急いで病院に向かいました。

CTを撮って診てもらったところ、幸いなことに特に問題はありませんでした。
母がなんともなくてほっとしたのと同時に、母がひとりで家にいるときでなくて良かったとも思いました。
今回はショートステイ先からすぐに病院に連れて行ってもらえましたが、もしひとりで家にいたら、きっと痛くてもどうすることもできず、私が帰るまでそのままになっていたと思います。

(たぶん)転んで骨折した

昨年、母は腰椎圧迫骨折で4ヶ月ほど入院しました。骨折をしたのは家にひとりでいるときでした。
土曜日だったのですが、私が近所のスーパーへ買い物へ行っていたわずか20分ほどの間に、転んだようでした。
状況から考えると、おそらくベランダに干してあった洗濯物を取り込もうとしてベランダと部屋との段差につまづいたんだと思います。
ただそれは私の推測に過ぎません。母に聞いても、自分の身に何が起こったかを覚えていないからです。

安否確認のために、ネットワークカメラに求める条件とは

こうしたことがあって、電話だけではなく、母の姿を確認できるネットワークカメラが欲しいと痛感しました。

ネットワークカメラを買うにあたっての希望条件

  • 外出先からスマホで容易に接続できるもの(通信費が高くないこと)
  • 母が操作する必要がない(母がスイッチを押すなどが不要で、こちらから一方的に接続・切断できる)こと
  • 予算は1万円くらい
  • 初期設定が簡単なもの
  • 大きさが手ごろであること(設置場所に困らないように、大きすぎるものは不可)
  • できれば双方向で通話ができること(受話器が上がったままなどで電話がつながらないときの補完のため)

ほぼ条件を満たすものが見つかったので、先日ネットワークカメラ「スマカメ」を購入しました。次回は使ってみての感想などをまとめてみます。

スマカメの使い方と実際の映り具合

ななちゃんフッダー用ななのひとこと・ふたこと

高齢になるとどうしても足腰が弱くなりがちなので、転倒するリスクはある程度仕方ないことだと思います。
認知症の有無にかかわらず、転倒を恐れて行動を制限するようなことがあってはいけません。

でもひとりで家にいるときに何か(転倒など)あって痛がっていたらかわいそうだし、元気そうな様子がわかれば安心です。
今回、スマカメを買って「姿を確認できる」のがこんなにも安心するものだと実感しました。

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コメント

  1. junko より:

    母は13年頃から物忘れがひどく、心配で物忘れ内科などに通っていましたが特に治療もされず大学病院でもしっかりとした診断がされずにいました。ネットで河野メソッドを
    知り診察を受けたところ前頭葉・側頭葉変性症と診断されました。大学病院ではCTが読めずにしっかりとした診断はされませんでした。
    私は54歳独身、仕事をもっています。母は79歳、要介護にはなっていませんが、私が仕事に出るととても寂しがり、辛いです。あなたのブログはとても励みになります。
    母は私が2歳から女手一つで苦労して姉と私を育ててくれました。
    大切な大切な母です。最後まで母らしくいられるように頑張りたいと思っています。
    でも、深刻になってしまう自分も多くいっぱいいっぱいな時も多々あります。
    なんだろう。。。しっかりもので大好きな母がちょっとおかしくなってしまっているのが許容できない時があり苦しいです。
    母さんも頑張ってくれているんだって思うど、。。。。早くあなたの様に理解して
    優しくすべてを包み込める自分になりたいです。

    • なな より:

      junkoさま
      コメントありがとうございます!
      junkoさまがお母様のことをとても大切に思っていらっしゃるのがひしひしと感じられました。
      「母が母らしくいられるように」とのお気持ち、私もすごくわかります。
      深刻になっていっぱいいっぱいになってしまい、どうしたらいいか、私も未だに悩むことはあります。

      今でこそ、母への接し方がわかるようになりましたが、それでもまだ、ときにはイラついてしまったり、怒って声をあらげてしまうこともあります。でもそれも仕方ないことかなと、と思っています。
      母のことは好きだし、大切に思っているけど、我慢できないときだってあります。自分の感情を抑え過ぎて、自分自身がおかしくなってしまったら元も子もないです。

      私は介護が始まって4年半ほどですが、母にどう接したらいいかがわかって、それを実践できるようになったのは割と最近(ここ1年くらい)のことです。それでも「優しくすべてを包み込めて」はいません。「すべて」を受け入れられるようになるのは、そう簡単にできることではないとも思っています。

      前頭葉・側頭葉変性症というのはまだ症例も少ないので、情報も少ないようですね。恥ずかしながら私も今回初めて知りました。アルツハイマーとは違った症状のようなので、私の経験がそのまま参考にはならないかもしれませんが。。。

      お母様が以前とは変わっていくのを許容できないご自身を責めたりしないでください。
      決してご無理はなされないでください。
      お母様にどう接したらいいか、たぶん今が一番悩まれる時期なのではないかと思います。
      それでも、junkoさまのお母様を大切に思うそのお気持ちがあれば、無理に「こうしなくちゃ」と思わなくても、あるときふと、ふっ切れるときが来るのではないかと思います。

  2. junko より:

    2013年頃からです。m--m

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