母は食べることが好きなので、年齢のわりにはふっくらしているほうだと思います。
足は(筋肉が落ちているせいもあるのか)細いのですが、特に立派なのがお腹です。
私が「太鼓みたい」「お相撲さん並みだね、そのお腹」などとからかうと、母はこう言います。
「そうでしょ〜、ダイエットしなくちゃね。」
でもそんな気はさらさらないようで、口だけです。母は(私もだけど)甘いものが大好きなのです。
母の好きな飲みもの
飲みもので特に好きなのはコーヒー牛乳。
母が「喉が渇いた」と言うとき、「お茶でも入れようか?」と聞くと、答えは決まって、「えー、お茶?」
私「じゃ、お水にする?」
母「うーん、いらない」
私「・・・(沈黙)・・・じゃ、コーヒー牛乳?」
母「あら、いいわね。飲む飲む。」
お水やお茶は嫌がってあまり飲みません。仕方ないのでコーヒー牛乳を出します。
多いときだと1日に300〜400mlくらい平気で飲んじゃいます。
「コーヒー牛乳ってたぶんすごく砂糖入ってるんだよね…。もう少し砂糖が少なそうな飲みものにしてみよう」と考えて、ミロ(麦芽飲料)とか無糖のコーヒーにココナッツオイルを混ぜるとか試してみました。
でも、あまり気に入ってくれませんでした。
何も飲まないよりいい
砂糖を摂りすぎるのは良くないからあまり出したくないけど、甘くない飲みものは飲んでくれないし。水分摂らないのは良くないけど、コーヒー牛乳ばっかり飲んでるのもどうなんだろう。
そんな風にずっと悩んでいたのですが、あるとき(以前かかっていた)主治医の先生にこう言われて、少しホッとした気分になりました。
「何も飲まないよりはいいですよ。好きなものを食べたり飲んだりしてもらってください。」
それ以来、度が過ぎない程度に、母の欲しがる(好きな)食べもの・飲みものを出すようになりました。
高齢になると大抵の人は食が細くなります。だから栄養バランスを考慮した食事を、と思うのは当然のことです。
でも、それを重要視するあまり、本人の嫌いなものや食べたくないものばかりを出すのは良くないと思うんです。
病院の食事
病院の食事は、栄養バランスがきちんと計算されたものが出されます。
カロリーも塩分量も、ひとりひとりの患者に合わせて計算され、作られています。
母の病院食は、薄味で柔らかく、とろみのついた食事です。栄養面や食べやすさ、飲み込みやすさは文句なしでしょう。
でも、食事に楽しみを感じられるかといえば「はい」とは言いがたいです。
治療のために入院しているんだから、美味しさや見た目は二の次なのは言うまでもありません。出されたものに文句を言うつもりもありません。
でも、口に合わないものや楽しみを感じられない食事だと、食べる量が減ってしまうのもまた事実です。
好きなものを食べてもらうのが一番
母は約3カ月の入院でかなり痩せて(やつれて?)しまいました。嫌いなものは食べないし、間食もしないからです。食いしん坊の母でも、食べたくないものは食べないのです。
いくら栄養面では完璧であっても、そもそも食べなければ意味がありません。
だったら、本人の望むものを食べたり飲んだりしてもらって、足りない栄養は補助食品で補えばいいのかな、と思います。(過剰な糖分をどうするかはまた別問題ですが。)
イヤイヤ食事したって、美味しくないし、楽しくないですから。
入院中はもちろん仕方ないけど、退院したら母の好きなものを、またふたりで一緒に食べようと思ってます。
ななのひとこと・ふたこと
GW明けの月曜日の朝、都内では多くの路線で電車遅延が起こりました。
久しぶりに乗った混雑した電車のせいで、具合が悪くなる乗客が続出したのが一因だそうです。
私は、電車では大丈夫でしたが、火曜日の午後、なぜか急に具合が悪くなり、予定通りに仕事が進みませんでした。休みボケでしょうか…(涙)