母の介護を終えて
在宅で母の介護をしていた頃は、本当に毎日があわただしくて。
自分の時間なんてほとんどなく、「もう無理かも」と思ったことは何度もありました。
それでも、母のちょっとした笑顔や「ありがとう」の一言で、なんとか気持ちを持ち直していたんですよね。
10年以上にわたる介護を終えて、母を見送ったとき。
心に大きな穴が開いてしまったようで、しばらく何もする気になれませんでした。
食欲は湧かないし、食べようと思う気力すらない。気づけば1週間で体重が4キロも落ちていました。
介護の先に待っていたもの
でも、立ち止まってばかりもいられません。
母を看取ったあとすぐに、葬儀の準備や行政などの手続きが待っていたんです。
次々にやってくる課題
- 葬儀はどうする?
- 相続の手続きはどうやって進める?
- お墓はどうする?
- 遺品はどう片付ける?
母が亡くなった日は、まるで「次のスタートライン」。
介護のその先なんて考えたことなかった(考えたくなかった)自分にとって、あのときの私は、そんな感覚でした。
体験してわかったこと
母を看取った後、FP1級の資格をとって、行政書士試験にも合格しました。
だから「お金や法律の知識は、一般の人よりはあるんじゃないかな」と思っていました。
でも実際に経験してみると、勉強だけでは追いつかない現実があるんですよね。
介護・看取り・葬儀・お墓のこと…ひとつひとつに「想定外」があって、戸惑うことばかりでした。
だからこそ、これからは「体験したからこそ言えること」と「資格で学んだこと」、その両方を交えて書いていこうと思っています。
これから書いていきたいこと
これまでは介護のことを中心に書いてきましたが、今後はこんなテーマも扱っていきたいです。
- 介護を振り返っての気づき
- 仕事と介護の両立
- 相続の準備や手続き
- 改葬(お墓の引越し)のリアル
- おひとりさまの終活
今の私にとって一番大きな課題は「改葬」です。
でもやっぱり介護については3年半経った今も思いが強くて。
母のことを思い出して寂しかったり泣けてきたりもするのですが、母との日々を振り返りながら、介護については引き続きいろいろ書いていくつもりです。
介護を経て見えた“終活のリアル”を、お金や法律の知識も絡めつつ、等身大の言葉で綴っていきます。
ななのひとこと・ふたこと
介護を経験した人なら、あの大変さだけじゃなく「その後の課題」にも直面したことがあるんじゃないでしょうか。
終活や相続って、どうしても先延ばしにしてしまいがちです。
でも、少しでも準備しておくことで、自分も家族も安心できます。
このブログが、同じように悩んでいる人や、これから準備を考えている人の小さなヒントや支えになればいいなと思います。