認知症の人が身体の不調を訴えたとき、すぐに病院に連れて行くべきか、しばらく様子を見るべきか

母の介護

この1ヶ月に起こったことや、母の症状の変化で気付いたことのまとめ(2016年3月)

1月から始めた、ひとつきごとの振り返り。今回は「まとめ」とするほどのトピックがなかったので、タイトルづけしていません。。。
以前のまとめはこちら →1月 →2月

認知症の人が身体の不調を訴えたとき、自分の症状をうまく伝えられないことも多いので、すぐに病院に連れて行くべきか判断に迷うことがあります。正直なところ、本人の訴えを家族が見極めるのは難しいです。
「具合が悪い」というとき、家族はどう対応すればいいのか、連休中に起きた出来事を振り返ります。

それは明け方に起こった

母は喘息の持病があります。喘息は発作が起きると息苦しくなり、呼吸困難に陥ることもある病気です。母は過去に発作を起こして、何度か救急車で搬送されたことがあります。

息苦しいから、病院に行きたい

3月の3連休の中日のことでした。明け方3時半頃、急に「息苦しい」と言い出しました。
母は普段、夜中に数回トイレに行きます。
その日は3時半頃、スタスタと歩いてトイレに行ったかと思うと、トイレを出てすぐこう言いました。
「息苦しいから、病院に行きたい。」

判断に迷う

え?今、スタスタと歩いてたよね?でも苦しいのかな?
呼吸がゼイゼイしている感じはあまりありませんでした。熱を測っても36度3分と平熱です。
まだ3時半ですから、もちろん開いている病院はありません。
救急車を呼ぶほどでもなさそうだけど…。

しばらく様子をみることに

とりあえず、普段使っている吸入薬を吸わせて少し様子を見ることにしました。
以前にも、「息苦しい」と言ったときに、吸入薬を吸ってしばらく横になっていると治ることがありました。だから、今回も落ち着いてくれるといいけど、と願いました。
でも、小一時間ほど経ってもまだ「息苦しい」という訴えは変わりませんでした。

明け方、病院へ

4時半頃、近所の24時間対応病院に電話して、救急診療で診てもらうことにしました。
血中の酸素量が少し低いということで小一時間ほど点滴をしてもらったら、だいぶ落ち着きました。
朝7時半頃、家に帰ってきて、その後元気にデイに出かけていきました。

訴えがあてにならないこともある

後日、かかりつけ医にこの一件を話しました。
認知症の人は、自分の症状をうまく伝えられないことも多いので、判断に迷うとは思います。でも、本人の訴えを家族が見極めるのは難しい。具合が悪いと言うなら、なにがしかの症状が出ている可能性があるので、病院に連れて行くのが妥当な判断だと思います。」とのことでした。

聴診器など

たしかにそうだと思います。それは私もそう思います。

ただ、正直なところ、対応に困ることもあります。

私の都合がつかないこともある

その日は明け方3時半頃から起きたので2時間ほどしか睡眠が取れず、その後数日、自分自身の体調が優れませんでした。
今回は日曜日だったのでまだ良かったのですが、私が仕事のある日だと、病院に連れて行くには仕事の調整をつけるのが難しいこともあります。

症状を見極めるのが難しい

母はしょっちゅう「◯◯が痛い」と言います。その度ごとに違うのですが、例えば

右の上腕が痛いの。

どういう風に痛いの?ズキズキするとか?

うーん、よく分からないけど、痛いのよ。

腕を見ても腫れたりしている様子はありません。

とりあえず湿布貼って、様子見てみようか。

翌日、様子を聞いてみます。

腕、痛いって言ってたの、どうした?まだ痛い?

え?腕?別に痛くないわよ。そんなこと言ったかしら?

「痛い」という言葉のウラに隠された意味があるのかも?

湿布が効いたのかもしれない、と考えることもできますが、わりとそういうことがよくあります。本当に痛かったのかは、正直なところよく分からないのです。
以前にも、苦しいと言って自分で救急車を呼んだけど、しばらくするとおさまって、不搬送になったことがありました。

もちろん本人が苦痛やなにかしらの症状を訴えているなら、対応はしなくちゃと思います。ただそれが、すぐに病院に連れて行ったほうがいいのか、しばらく様子を見てもいいのか、判断に迷うことも多いです。

でも、喘息の場合は別としても、「痛い」というのはもしかして「構ってほしい」「気にかけてほしい」という気持ちの現れなのかな。私の勝手な想像ですけど。

ななのひとこと・ふたこと

なんだか最近、仕事が忙しかったりで自分に余裕がないせいか、母に対しても余裕を持って接することができていないな、と反省したり、イライラと焦ってみたり。良くないな、と思いつつ、どうしたらいいか考える気力もなく、ちょっと行き詰まってます。まあ焦っても仕方ないのでしばらく凹んでます。
もう少し(いい意味で)介護の手を抜いたり、取り組み方を見直す時期にきているのかもしれません。