母の入院が数ヶ月かかることがわかった時点で、いったん返却していた車椅子。
退院にあたり、レンタルを再開することになりました。
入院中の福祉用具レンタル
入院すると「介護保険で」福祉用具をレンタルすることはできません。入院中は医療保険が適用され、介護保険との併用ができないからです。
入院中は介護保険でのサービスは利用できないため、レンタルしている福祉用具は返却する必要があります。(もし返却しない場合、介護保険がきかないのでレンタル料は全額利用者負担となります。)
ただし、退院の見通しが立っている短期間の入院などだと、返却せずにそのまま借りておける場合もあります。
短期間というのはどれくらいなのか、何日以上の入院だと返却するのか、といった日数の明確な基準はなく、福祉用具の業者さんによって対応はまちまちです。入院が決まったら、ケアマネさんか福祉用具の業者さんに相談してみましょう。
座り心地のいい車椅子を選ぶ
退院前の主治医との面談の際、「3ヶ月近くの入院生活で足腰がだいぶ弱っていて、歩くのが難しくなっている」と言われました。
外出のときだけでなく、デイで日中過ごすときも車椅子に座っていることが多いかもしれない。
そうなると、長時間座っていてもお尻や腰にかかる負担がなるべく少ない、座り心地のいい車椅子がいいな。
そこで、この車椅子を手配してもらいました。
この車椅子は、座面のクッション性が高く、フットレストを取り外せる&ひじ掛けが可動する(乗り降りの際、正面からでなく横からも体を移動しやすい)のが特徴です。
合わせて、車椅子用のクッションも使用することにしました。
車椅子にもいろんな種類があって、座り心地を極めると、リクライニング機能のあるソファっぽい車椅子もあるそうです。
ただ、そういったものは重量がかなりあるし、値段も高い。しかも、車に載せられないくらい大きいので、選択肢から外しました。
車椅子の借り換え
そうして選んだ車椅子ですが、半月もしないうちに以前使っていたものに借り換えることにしました。
母がわりとしっかりと歩けることと、この車椅子だとタクシーのトランクにきちんと積めないことが借り換えの理由です。
幸いなことに、母の歩行機能は入院前と比べてそれほど衰えていませんでした。誰かに軽く支えてもらえば自力で歩けるので、デイサービスの施設内では車椅子は使っていません。今のところ外出のときにしか使わずに済んでいます。
座り心地を取るか、車載できるかを重要視するか
クッション性が高い車椅子は座面が厚いので、折り畳んでも意外と嵩張ります。
なんと先日、通院の際に利用したタクシーのトランクが閉まらなかったのです。
トランクを半開きにしたまま、ゴムバンドで車椅子を固定してなんとか運んでもらいました。
車椅子に長時間座らないのなら、そこまで座り心地にこだわる必要はありません。もちろん座り心地がいいに越したことはないのですが、車椅子がタクシーに載らないのは困ります。
というわけで、以前の軽量タイプの車椅子に戻したわけです。
ななのひとこと・ふたこと
車椅子はもとのものに戻しましたが、クッションだけは引き続き使うことにしました。
クッションがあると、腰への負担が軽くなります。