介護が始まる前と現在を比べて変わったこと
介護が始まる前と比べて私の生活は大きく変化しました。
そのうちのひとつは、夜に友達とご飯を食べに行ったり飲みに行ったりする回数が激減したことです。
夜に出かける回数が減った理由
理由はいくつかありますが、主なものは次の3つです。
ひとりにしておくのが不安だから
以前、ひとりでいたときに家の中で転んで骨折したことがありました。具合が悪くなって自分で救急車を呼んだこともありました。
母をひとりにしておくと、何かあったりしないかと不安だからというのが一番の理由です。
とはいえ、これを突き詰めると「私はどこへも出かけず、つきっきりで家にいる」ということになってしまうので心配し過ぎも良くないのですが。。。
食事の準備をするため
母は今では自分で食事の支度ができません。冷蔵庫の中にあるものをレンジで温めることも難しいです。夜ご飯を用意して、テーブルに並べないと食べてくれません。
ひとりだと、パンやお菓子など好きなものしか手をつけないのです。
機嫌が悪くなる
「遊びに行っていいわよ。」と言ってくれるわりには、実際に私が出かけると機嫌が悪くなるので、出かけるのが億劫になります。
夜に出かける場合の対処法
デイにお泊りをお願いする
母は小規模多機能を利用しています。小規模多機能はデイと泊りを同じ施設で対応してくれるサービスです。
普段デイに行っている慣れた場所でお泊りができるので安心です。
デイに時間延長をお願いする
通常、デイサービスが終わって家に帰って来るのは夕方4時過ぎです。でも、小規模多機能だと、依頼すれば、時間を延長して預かってもらうことができます。夜ごはんも出してもらえます。
いったん家に帰ってから出かける
会社からいったん家に帰り、母の食事の準備をしてから、また出かけることもあります。これが一番多いパターンです。
それぞれのメリットとデメリット
これらの対処法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
お泊りの場合
メリット
- 母ひとりではないので、基本的に安心できる
- 食事の支度をする必要がないのでラク
- 自分の自由な時間が持てる
デメリット
- 母の情緒が不安定になる
- お金がかかる(保険がきかず全額自己負担のため、頻繁に利用するのは金銭的に大変)
- その日の定員が一杯だと預かってもらえない
時間延長の場合
メリット
- 追加料金はかからない
デメリット
- (夜遅くに)迎えに行く必要がある
- あまり遅い時間までは預かってもらえない(21時頃までが目安)
- お泊りの利用者がいない場合、夜の職員がいないので、そもそも預かってもらえない
- 遅くなって迎えに行くと寝ているので、せっかく寝ているのを起こすのが不憫
いったん家に帰って、また出かける場合
メリット
- 私が母に会ってから出かけるので、とりあえず様子を確認できて安心
- お金はかからない
デメリット
- 一度家に帰る必要があるので、時間が取られる
- 家に戻ったとき、U字鍵ロックを開けてもらえず、閉め出されて家に入れないことがある
閉め出されるときの状況
鍵がロックされている
普通の鍵は、自分で鍵を使って開けることができますが、U字鍵ロックは家の中からしか外すことはできません。
遅く帰ると母は寝ているので、鍵を外してもらうために、起こさなくてはいけません。
せっかく寝ているのを起こすのは悪いけど、仕方ありません。
電話をかける
熟睡していると玄関ブザーを鳴らしても気がつかないので、電話をかけます。電話の呼び出し音なら目が覚めるからです。
ところが、受話器が外れていると、もう大変です。電話の呼び出し音を鳴らすことができないので、玄関ブザーを押し続けるしか方法がありません。すると、なかなか気がついてくれないのです。
帰りが遅くなった
先月、お世話になった人が転勤することになり送別会に行ったときのことです。急に決まった日程だったので、お泊りに預けることはできませんでした。
いったん家に帰ってから、送別会に出かけました。最後だからと盛り上がって、家に帰ったのが0時近くになってしまいました。
受話器が外れている
いつものように電話をかけると受話器が外れていて繋がりません。玄関ブザーを鳴らしても一向に起きてくる気配はありません。
いつもなら、だいたい20〜30分くらいすると、なんとか気づいて起きてくれます。でもその日はなかなか気づいてくれませんでした。
結局、2時間近くたってようやく起きて鍵を開けてもらえました。寒いし、眠いし、このままずっと気づかなくて朝になったらどうしよう…。と本当に焦りました。
次回は、閉め出された場合の対処法について考えてみます。
ななのひとこと・ふたこと
閉め出されると虚しくなるんですよね…。
夏の暑い日もつらいですが、特に冬の寒いときに閉め出されると、泣きたくなります…。