高齢になると排泄回数が増えます。
母は以前と比べて失禁する回数と量が増えてきています。そんな母の下着(パンツ)の使用遍歴をまとめてみました。
普通の布パンツ
認知症になってからもしばらくは失禁はなかったので、普通のパンツを使っていました。
ところが、認知症を発症して2年くらい経った頃からだったと思いますが、オシッコやウンチでパンツを汚すことが度々起こるようになりました。
初めは母が自分で気がついて取り替えていましたが、自分で洗うことまでは気が回らないようでした。次第に、自分では汚れていることに気がつかなくなりました。
そこで、私が気がついたタイミングで取り替えて、お風呂場で手洗いしてから、洗濯機にかけていました。
消臭パンツ
そんなある日、特殊な繊維を使用した消臭効果のあるパンツというものがあることを知りました。ただ、一枚約3,000円と、パンツにしては高額なので何枚も揃えるのは躊躇してしまう値段でした。
とりあえず一枚買って、普通のパンツと交互に使ってみました。
でも段々と失禁の頻度が増えてきて、洗っても臭いが落ちにくくなりました。
また、私の洗い方が良くなかったのか、消臭効果は期待していたほど感じられなかったので、結局その一枚しか買いませんでした。
尿取りパッド
毎日のようにパンツを手洗いすることがストレスになっていたので、尿取りパッドを使うことにしました。
「(生理用)ナプキンと同じだよー。」と言ってパッドを使うことの抵抗感をなくしてもらおうと思いました。
でも、とっくに生理のあがった母にとって、かさばって違和感のあるパッドは邪魔なもの以外の何物でもなかったようです。パッドを外してしまい、トイレに流してしまう(流れないので、詰まらせてしまう)ことがデイサービスで何度かありました。
さすがにこれはまずいな、と思い、パッドを使うのは諦めました。
紙おむつ
いよいよ紙おむつの登場です。
尿取りパッドは使えないとわかり、紙おむつにしたいな、と思うようになりました。
ただ、紙おむつを使うことについてはいろいろと意見が分かれる問題です。紙おむつを使えば介護者は楽ですが、デメリットは、例えばこんなことです。
- 本人が紙おむつを使うことを嫌がる
- 紙おむつにすることで、トイレに行く行為を止めてしまう
- 通気性が布より劣るので、お尻がむれたりかぶれやすくなる
母も初めは、おむつを使うことを嫌がっていました。明らかに普通の布のパンツとは違うので、嫌がるのは当然と言えば当然ですよね。
でも、骨折で4カ月ほど入院してから、紙おむつを使うことへの抵抗感は薄れたようです。入院しているときは、紙おむつを使うのが必須だったので、慣れたみたいでした。
始めは少量用を1日一回位の頻度で取り替えれば間に合っていました。
でも、ここ数ヶ月で、失禁する量が増えて、少量用では漏れてしまいます。取り替えることを嫌がる場合もありますし、そもそも私が昼間は仕事に行っているので、頻繁に取り替えるのは難しいです。デイに行っていても、機嫌が悪いときは取り替えられません。
私が家にいるときは、吸水量に関わらず、汚れていたらできるだけ取り替えるようにしています。なので、母がトイレに入ると「パンツ汚れてない?」と確認しにいってます。今は長時間用を1日2回ほど取り替えています。
ななのひとこと・ふたこと
紙おむつを使うことの是非はあると思いますが、私は紙おむつを使ってくれるようになってストレスが軽減されました。
「下着のようなはき心地」と謳ったタイプや、薄手でもしっかり吸水できるもの、消臭効果があるものなど、紙おむつも進化しています。「こうしたものを上手く利用して、少し楽させてもらうのは別に悪いことじゃないよね」と、自分に言い聞かせてます。
失禁する回数が増えたとはいえ、本人なりに尿意や便意を感じてトイレに行っているので、まあいいかな。