造影剤を使ったCT検査 | その副作用と症状

母の介護

母は現在、化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)で入院しています。

化膿性脊椎炎は、脊椎に細菌が付着してしまい骨が炎症を起こす病気です。背骨にばい菌がついている状態というわけです。

39度を越す高熱が出たのですが、入院当初、なかなか発熱の原因を特定できませんでした。脊椎に付いている細菌は見つけにくいからです。いろいろ検査をしてようやく、造影剤を使ったCT検査で脊椎炎だと判明しました。

CT検査とは

CT(Computed Tomography)検査=コンピュータ断層撮影法は、身体にエックス線を照射し、コンピューターで処理することによって身体の内部を画像化する検査です。身体を輪切りした断面像を撮影できます。

CT検査には単純CT検査と造影CT検査があります。

  • 単純CT検査・・・造影剤を使用せずに画像撮影する検査
  • 造影CT検査・・・造影剤を静脈に注射して画像撮影する検査

造影剤とは

  • 画像診断検査をより分かりやすくするために用いる薬剤(CT検査で用いる造影剤は、ヨードが主成分の非イオン性薬剤)
  • 画像にコントラストをつけて、より精度の高い画像診断ができる
  • 静脈注射にて造影剤を注入する
  • 造影剤は尿と一緒に排泄される

造影剤の副作用

造影CT検査は、単純CT検査よりもはっきりとした画像を撮影できます。ただし、造影剤は薬剤なので、他の薬剤と同じように副作用のリスクがあります。

副作用発生率は、3.13%、そのうち重篤なものは0.04~0.004%といわれています。

副作用の発生するタイミングは2種類

即時性副作用

造影剤の副作用は、ほとんどが造影剤投与中または投与直後に起きます。これを即時性副作用といいます。

遅発性副作用

副作用症状のほとんどは投与後すぐに起こります(即時性副作用)。でも、可能性は低いですが、投与して1~2時間後から数日後に発生することがあります。これを遅発性副作用といいます。

副作用の症状

軽度の副作用

副作用として多いのは、吐き気、嘔吐、かゆみ、じんましんなど。造影剤を注入した時に体の中が熱く感じることもあります。
投与中または投与後数時間の間に起こることが多いです。

重度の副作用

可能性は低いですが、呼吸困難や血圧低下、意識喪失、心停止などの重い副作用が起こる可能性があります。

副作用が起こりやすい要因

次のような人は副作用リスクが高いので、特に注意が必要です。

  • アレルギー体質(特に気管支喘息)
  • 造影剤による副作用歴(過去に造影剤を使用して気分が悪くなったりしたことがある)
  • 腎機能障害

ななのひとこと・ふたこと

治療の成果を確認するため、今日はMRI検査を受ける予定です。MRIは検査機器の音がとても大きいです。母はMRIも何度か受けたことがあるけど、状況を把握できないから困惑するだろうなぁ・・・。