要介護4と要介護1の認定調査結果を比較してみました

制度・法律

昨年、誤嚥性肺炎で入院した際に、介護保険の認定調査を受けました。入院中は介護度が重くなりやすいと言われています。
今回、母は要介護4になりました。(前回は要介護1)
これまで、要介護3になったことはありましたが、要介護4は初めてです。
認定調査結果を区役所から取り寄せたので、前回の要介護1とは何が違うのか比較してみました。

調査結果比較

調査情報より抜粋

生活機能

今回(要介護4) 前回(要介護1)
移乗 一部介助 介助されていない
移動 一部介助 介助されていない
えん下 できる できる
食事摂取 介助されていない 介助されていない
排尿 全介助 一部介助
排便 全介助 介助されていない
口腔清潔 全介助 一部介助
洗顔 全介助 一部介助
整髪 全介助 一部介助
上衣の着脱 一部介助 介助されていない
ズボン等の着脱 一部介助 介助されていない
外出頻度 月1回未満 週1回

認知機能

今回(要介護4) 前回(要介護1)
意思の伝達 ほとんど不可 できる
毎日の日課の理解 できない できる
生年月日をいう できない できる
短期記憶 できない できない
自分の名前をいう できる できる
今の季節を理解 できない できない
場所の理解 できない できる
徘徊 ない ない
外出して戻れない ない ない

精神・行動障害

今回(要介護4) 前回(要介護1)
被害的 ない ある
作話 ない ない
感情が不安定 ある ある
昼夜逆転 ない ない
同じ話をする ある ある
大声を出す ない ない
介護に抵抗 ない ない
落ち着きなし ない ある
一人で出たがる ない ない
収集癖 ない ない
物や衣類を壊す ない ない
ひどい物忘れ ない ある
独り言・独り笑い ない ない
自分勝手に行動する ない ない
話がまとまらない ない ない

社会生活への適応

今回(要介護4) 前回(要介護1)
薬の内服 全介助 一部介助
金銭の管理 全介助 全介助
日常の意思決定 日常的に困難 特別な場合以外可
集団への不適応 ない ない
買い物 全介助 全介助
簡単な調理 全介助 全介助

今回(要介護4)の特記事項より抜粋

身体機能・起居動作

【歩行】片方の腕を介護者が支えれば可能。
【立ち上がり】介護者の手で引き上げる動作が必要。
【片足での立位】介護者の手で支えがないとできない。

生活機能

【移動】自力で移動が出来ない。家族による一部介助にて身体を支えることで移動が可能。
【えん下】現在はミキサー、きざみ食。職員による見守りが常に行われている。
【排尿】現在オムツ対応。病院職員による定時のオムツ交換が行われている。

認知機能

【意思の伝達】痛い、お腹が痛い等の限定された内容に限る。
【毎日の日課を理解】質問されたことについて正しく回答できない。
【生年月日や年齢を言う】できない。平成7年4月24日と答える。
【今の季節を理解】できない。4月と答える。

精神・行動障害

【感情が不安定】週に2、3度 急に怒りだすことがある。少し否定的もしくは抑制するようなことを長女が話すとちょっとしたことで怒りだす。
【同じ話をする】たった今話したことも忘れてしまい繰り返し聞くことが毎日ある。調査時、何度も聞かれていた。
【金銭の管理】長女が管理。トラブルの元のため小遣い銭も管理していない。
【日常の意思決定】TV番組や着る服を選ぶこともないが、飲み物の好き嫌いなどの意思決定はしているため「日常的に困難」を選択する。

日常生活自立度

【調認知症】日常生活動作すべてに介助が必要であり、意思疎通の困難さがみられる。

ななのひとこと・ふたこと

なぜ認定調査を受けるのかを母に聞かれたときはこう答えています。
「体操(母はデイに行くことを「体操」と言います)は区役所のサービスだから、年に一度、区役所の人が「体操は楽しいですか?」って聞きにくるんだよ。」
調査員の方は、当然そんなことはひと言も聞きませんが、母は「ふぅーん、そうなの。」と一応納得(?)してくれているようです。