TOKYO SOCIAL FES(東京ソーシャルフェス)
渋谷ヒカリエで11月19日に開催された TOKYO SOCIAL FES(東京ソーシャルフェス) に行ってきました。
TOKYO SOCIAL FES(東京ソーシャルフェス) は、スタイリッシュで最先端な福祉の今と未来をテーマにしたイベント。
バーチャルリアリティー (VR) による認知症体験や、500色の色鉛筆を使ったお絵かきワークショップ、排泄予測デバイス D Free(ディーフリー) 開発者さんのトークセッションなど面白そうなプログラムが盛りだくさん。
参加したいプログラムはいくつかあったのですが、どれも時間の都合がつかなくて、実は FES に行くのをやめようかどうしようか迷っていました。
でも、ひとつどうしても見て(体験して)みたいものがあったので、やっぱり行ってみることに。
足こぎ車いす COGY(コギー)
それがこちら。
あきらめない人の車いす COGY(コギー)
ペダル付きの足こぎ車いすです。左右どちらかの足にわずかでも筋力があれば、自力でペダルをこげる作りになっています。
COGY(コギー) のHPはこちら
COGY の特長
- 座面は、普通の車いすと違って、少し後ろに傾いている
- 自然に体が前に傾斜する形になっているので、歩行中枢を刺激しやすい姿勢になる
- わずかな力をかけるだけでペダルが前に出る
- 片方の足がペダルをこぐことで原始的な歩行中枢を刺激し、もう片方の足も反射的に動く
人間の足は脳からの指令がなくても、脊髄にある歩行中枢の働きで、左右の足を交互に前に出す歩くための原始的な歩行反射があるんだそうです。
開発・製造会社である株式会社 TESS さんが出展されていたので、試乗&お話を聞いてきました。
試乗した感想
初めのふた漕ぎ目までは「ペダルがちょっと重いかな」と感じたのですが、それを超えるとスイスイ。
うわー、これ楽しい。もっと走りたい。
ヒカリエの会場通路を数十メートルしか走れないのをもどかしく感じます。
左側(※)のハンドルとブレーキで制御します。最高時速は6km。早歩きくらいのスピード感です。
※左か右かは、使いやすい方を選べます。
COGY の主な仕様
色はソリッドイエローとイタリアンレッドの2色。身長に合わせてM または L の2サイズ(加えて、子供用も最近発売されました)。
懸念点を質問してみた
気になることを質問してみました。(私の他にも試乗したい人がどんどん来たので、中途半端な回答もあります)
転倒や前のめりに倒れる心配はないですか?
後部左右に補助輪があります。これまで転倒して怪我をしたという報告は一件もありません。
介助者がブレーキをかけられますか?
ブレーキはハンドル部分にしかないので、基本的には本人しかブレーキをかけることはできません。ただ、最高速度が6kmなので、背もたれ後部に補助ハンドルをつけることである程度カバーできると思います。
重さは?
Mサイズ(身長145〜180cmめやす)で14.8kgです。
タクシーに乗せられますか?
後部座席をたためば軽自動車でも乗せられますが、タクシーには乗せられません。
折りたたみはできますか?
折りたたむことはできません。折りたたみのご要望は多いのですが、安全性や堅牢性を考慮して、今のところ折りたたみモデルは作っていません。
母に試乗してもらうことはできますか?
代理店またはTESS 営業担当へご連絡ください。ご自宅や介護施設でお試しいただけます。
(フランスベッドも代理店になっているそうです)
営業担当の方の名刺の住所が仙台だったので驚いたのですが、それは会社(本社)の住所だということでした。「東京に住んでいるので気軽に連絡してください」と言われました。
メンテナンスや修理はどうなりますか?
代理店または TESS へご連絡ください。
安全性は大丈夫ですか?
FDA認証(アメリカ食品医薬品局認証)を取得しています。
COGY を使いたいと思ったら
COGY を個人で使いたい場合、3通りの選択肢があります。
介護保険を利用する
COGY は介護保険での利用も可能です(ただし、自治体によっては使えない場合もあるので要確認)。ひと月あたり1,500点です。
リースする
開発・販売会社 TESS または代理店からリースする方法もあります。ひと月約6,000円。5年間リースすると(追加支払いなく)そのまま買い取ることができるそうです。
購入する
購入する場合の金額は、
Mサイズ 329,000円(非課税)
Lサイズ 370,000円(非課税)です。
COGY への期待
母は足の筋力が落ちたせいか、少し歩いただけでもよろよろ気味になってしまいます。COGY を使うことで、歩行バランスが良くなったり、足腰を鍛えられたらいいなと思いました。下肢運動になるため、下肢のうっ血を改善し、夜間頻尿が軽減されたという事例もあるそうです。
ハンドル操作が上手くできるかが懸念点かなあ。でもまずは一度試乗してみようと思いました。
児童虐待防止のゆるキャラ OSEKKAI(お節介)くんがいたのでパチリ
TOKYO SOCIAL FES 来場記念のエコバッグをもらいました。
ななのひとこと・ふたこと
介護がもっと楽しくなるサイトかいごGarden さんでこのブログをご紹介いただきました。