男性介護ブロガーくどひろさんの新刊「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」を読んで、特に共感したことを2回にわけて書いています。
第1回目はこちら → 「慣れ」は最強の処方せん
記憶に留まらないのは、自分にとって大切なことではないから
日時や季節がわかるかは、認知症かどうかのひとつのバロメーターになっています。
くどひろさんは「日にちが分からないってそんなに大変なことですか?」と、問いかけています。
心得13 「今日が何日かわからないこと」でそんなに失望しなくてもいいワケ
多くの介護者は、認知症の人が日付すらわからなくなってしまったのかと動揺します。
日時がわかるかは、改訂長谷川式スケールでも、最初のほうの設問に設定されています。
けれども、日付がそんなに重要でしょうか?(中略)その情報は自分にとって大切ではないから、記憶に留まらないのです。
(「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」58ページより)
日にちや季節が分からなくなること
母は今では季節すらわからなくなることがあります。夏なのに、冬だと思ったり。冬なのに、夏だと思ったり。
認知症が進むと、暑いのに厚着をしたり、寒いのに薄着でいたり。それはそれで困るのですが、それも家族や周囲が気をつけてあげればいいだけともいえます。
ましてや、日にちが一日や二日ずれたって何にも困ることはありません。
自分基準で考えていませんか?
「日付けや季節が分からなくなった」と嘆くのは、私たちが自分基準で考えているから。本人にとって重要ではないことなら、そんなこと分からなくなったってちっとも問題じゃない。
自分たちの勝手な基準でものごとを判断する必要はないんだ、と、改めて考えさせられました。
自分にとって大切じゃないことなんて、覚えていなくたって全然問題ない。覚える必要なんてない。
芸能人の顔と名前が一致しないこと
私だって、最近の芸能人やアイドルの名前はちっとも覚えられません。そもそも覚えようという気がないし、興味がない(=自分にとって大切ではない)からです。今の私の生活において、アイドルの顔と名前が一致しなくても困ることはひとつもありません。
若い頃は「芸能人の顔と名前が一致しないとかってどういうこと?誰を見ても同じ顔に見えるとかってあり得ないでしょ。」などと思っていました。
ま、こうして誰しも年をとっていくわけですね(苦笑)。
ななのひとこと・ふたこと
共感する点や参考になる点がたくさんあるので、何回かに分けて書こうと思ってました。が、あまりご紹介し過ぎてネタバレになってもどうかな。。。と思い直し、ふたつの心得のご紹介にとどめておきます。よく考えたら書評(というより感想になってますが)の連載って変ですしね(汗)。