男性介護ブロガーくどひろ(工藤広伸)さんの新刊「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」を読みました。
気になるところに付箋をつけました。計9ヶ所。
「え?9ヶ所って意外と少ない?あんまりためにならないの?」って、いま思いましたね?
いえいえ、そんなことはありません。
読み始める前は、「なるほど!」とか「これは役に立つ!」と思うところに付箋を貼ろうと思っていました。
でも、はじめにパラパラと目を通した時点で、「これは付箋だらけになりかねないな」と、すぐに気づいてしまいました。
「それじゃ付箋の意味ないよ。。。」と思い、3回読み直して、吟味に吟味を重ねた結果の9枚の付箋です。
また違う時期に読んだら付箋をつけるところは変わるかもしれませんが、今の自分にとって、特に印象に残った心得を数回にわけてご紹介します。
「慣れ」は介護者にとって最強の処方せん
心得9 「慣れ」という最強の処方せんを、介護する人は全員もっている
母のパンツを洗うのかという思いが、今では抵抗なく、ブログネタにしようと考えられるようになりました。(中略)「慣れ」は介護者の成長の証です。
(「医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得」45ページより)
「慣れ」は介護者の成長の証。
いやー、いい言葉ですね、これ。この文章を読んで「私もだいぶ成長したってことだわ。」と自画自賛しました。
注:ちび◯る子ちゃんではありません。
今までできていたことが少しずつできなくなって、親の老いに戸惑いを感じるのが始まりだと思います。
認知症の人は、こちらが想像もつかないようなことをします。汚れた下着をタンスの中に隠したり、冷蔵庫の中に不思議なものを入れたり。それには何かしらの理由があるのですが、はじめは「えっ、どうしてそんなことするの!?」と驚いたり怒ったりします。
→ 【認知症介護あるある】冷蔵庫の中に不思議なものが入っている
でもだんだんと慣れてくるんですよね。「あー、またか。」と。
怒っても直るわけではないし、本人はなんだかよくわからないけど怒られた」という負の感情が残るだけです。
だから怒るのはやめよう、と思えるようになれたらシメたものです。
いい意味での諦め(悟り?)ができるようになれば、介護者自身の気持ちが楽になります。これこそが、最強の処方せんです。
ななのひとこと・ふたこと
当初は感想を1回にまとめようと思っていたのですが、共感する点や「これについてはどうしても自分の意見を書きたい!」と思うことがたくさんありました。
思いのほか長くなりそうなので何回かにわけることにしました。連載並みに長くなりそうです…。(7/20追記:特に気になったものを2回にわけて書くことにしました。
もうひとつの心得はこちら → 記憶に留まらない理由とは