【認知症介護あるある】トイレットペーパーにまつわるあれこれ

トイレットペーパー 母の介護

突然ですが、あなたはトイレットペーパーを一度にどれくらい使いますか?

普段そんなこと意識しないですよね?
だから測ってみました、自分が使う長さ。
大か小かで違うとは思いますが、私はだいたい60センチ×2回でした(小の場合)。これが長いのか短いのかはよくわかりませんが、母は明らかに短いのです。

母のトイレットペーパー使用例

母はひとりでは用をたすことができないので、家では私がトイレ介助しています。

母が自分でトイレットペーパーを引き出す長さは15センチくらいです。

「それ、短くない? その短さじゃ、拭き残しちゃうよ?」と聞いても、
「そうかしら? 大丈夫よ」と意に介しません。

拭くという行為がわからなくなるのか、用を足したあと、そのまま便座に座っていることもあります。

「紙、ここだよ」と言っても分からないときは、トイレットペーパーをくるくると引き出して渡すようにしています(長さはもちろん私基準)。
「はい、おしっこしたところ、これで拭こうね」

ところが、「こんなに長くいらない。もったいないでしょ」と言って短くちぎって使います。

いやいや、もったいなくないから。
かぶれたり、感染したりするリスクあるから(ウォシュレットあるけど、あんまり使わない)。
オシッコが手についちゃうから。
それに、手を洗う前に、その手で私のこと抱きしめるでしょ…。
トイレで抱き合う母娘のはなし

「これで拭こうね」とトイレットペーパーをちぎって手渡ししても、拭くという行為を忘れて鼻をかむこともあります。

拭いたあとのトイレットペーパーをどうしたらいいかわからなくなることもあります。
「これ、どうしよう?」
「ここ(便器の中)に捨てていいんだよ」
「いいの?」
と言ったかと思えば、すぐ横の洗面台に拭いたあとのトイレットペーパーを置くこともあり…。

状況がよくわからなくなっちゃうみたいです。
初めは驚いたりイラっとしたりもしましたが、怒ってしょうがないし、今ではすっかり慣れました。

トイレットペーパー

長尺のトイレットペーパー

長尺巻きロールが売れているそうです。1ロールの長さが通常より2倍や3倍などになっているタイプです。
例えば2倍タイプだと、同じ長さでも保管スペースは半分で済むということです。
かさばらないので、保管や陳列スペースを減らしたいお店にとっても私たち消費者にとってもメリットがあり、人気があるんだそうです。

うちは2倍タイプを使っています。
通販でまとめて買うと安いのでいつも箱買い。
狭いトランクルームは、母のリハパンとトイレットペーパーがかなりのスペースを取ってますが…。
自治体の補助制度を利用して購入しているリハビリパンツ

顔認証でトイレットペーパー

そういえば、「中国の公衆トイレでは、顔認証システムが備え付けられていて、一度に使えるトイレットペーパーの長さは60cm」などというネットニュースが一時期話題になっていましたね。
しかも、いったんトイレを出て9分たたないと次のペーパーを引き出すことができないとか。
下痢のときとか困るよな…。

ななのひとこと・ふたこと

足こぎ車いすCOGY(コギー)(コギーについては前回記事参照)、福祉用具業者さんで取り扱いがあったので、母に試乗させてもらうことになりました。どんな感じか、楽しみ。上手く漕げるといいな。