いたずらに不安を煽り過ぎでは?
最近、テレビや雑誌で認知症に関する報道や特集をよく見かけます。参考になる内容も多いのですが、一方で、介護者の立場からすると、いたずらに不安を煽り過ぎじゃない?と疑問や憤りを感じることも多々あります。
そのほうが読まれる。視聴率を集められる。
インパクトがあるほうが人目を引きやすいからなんだと思います。
例えばこんな内容
例を挙げればきりがないですが、例えば・・・
予防が大切!認知症になったら人生終わり?
ならないためにこんなことをしましょう、あんなことはしちゃダメです。これを食べましょう。などなど。
たしかに、ならないために生活習慣に気をつけることは大切です。でも予防したってなるときはなります。
他の病気だってそうですよね?いくら健康に気をつけた生活を送っていても、なる人はなるんです。
認知症になったら何も分からなくなり、人格が崩壊する!?
そんなことないです。それはむしろこちら側の接し方に問題があります。
最期までその人らしさや感情は残ると言われています。
家族は介護疲れから、虐待や殺人にまで至ることもある
ニュースで見かけます。
こういった悲しい現実があるのも事実です。でも、それをクローズアップし過ぎるのもどうかと思います。
じゃあそうならないために、周囲が、社会ができることがあるはずです。それを考えていくほうが重要です。
認知症になりやすい性格や職業なんて、あるの?
あともうひとつ、全く納得いかないのが「認知症になりやすい性格や職業」です。
こんなふうに簡単にパターン化できるものじゃありません。
認知症になりやすい性格?
よく挙げられるのは
真面目、几帳面、内向的、我慢強い、周囲に気を遣う、など
認知症になりやすい職業?
変化や刺激の少ない職業がなりやすく、その一例として公務員や会社員などが挙げられたりしています。
認知症になりたくないからといって、職業変えますか?そんなに簡単に性格変えられますか?
公務員や会社員がなりやすい?って、多くの人がそうじゃないですか?
そもそも絶対数が多いんだから、確率が増えるのは当然ですよね?
認知症になったからといっても何もわからなくなる訳ではないし、何もできなくなる訳でもありません。
なったら絶望的みたいな扱い方はやめて欲しいです。
ななのひとこと・ふたこと
母はもともと思いやりがあって明るい人なので、わりと誰とでも仲良くなれるタイプです。いわゆる「認知症になりやすい性格」には当てはまらない点も多いです。
だから余計に、こうしたパターン化した基準には疑問を感じます。