【認知症介護あるある】状況を把握できない

母の介護

認知症の中核症状

認知症の中核症状とは

脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状が記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下など中核症状と呼ばれるものです。これらの中核症状のため、周囲で起こっている現実を正しく認識できなくなります。
厚生労働省HPより

中核症状は、認知機能が低下することで起こります。

認知機能とは、自分や周囲に起こっている状況をきちんと把握するための機能です。

認知機能が低下すると、

  • 情報を記憶する
  • ものごとを考え、判断する
  • 周囲の人とコミュニケーションをとる

といったことが段々と難しくなります。

状況把握ができていない一例

ふるさと納税のお礼の品が届いた

先日、山形県天童市からふるさと納税のお礼の品(すき焼き用牛肉)が届きました。

母「わー、すごいわね。どうしたの、これ?」
私「ふるさと納税っていって、山形県(天童市)にお金を寄付したからお礼に送ってきてくれたんだよ。」
母「え、あの人、山形に引っ越したの?お礼の電話しなくちゃね。」

「あの人」って誰?

すでに話が噛み合っていません。
知り合いの人がお肉を送ってきてくれたと思っています。
でも、その知り合いが誰のことを指しているのかは、私にはもちろんのこと、母さえも分かっていないのです。

お礼の電話は誰にかける?

ここで「え?電話?誰に電話かけるの?」とは聞きません。母が答えられないからです。
そんな時は「今日はもう夜遅いから、明日の朝、電話しよう。」と言って、とりあえず話を逸らします。
翌朝になったら、母はお肉が届いたことを覚えていないので、誰だかわからない人に電話をかけるという謎の行動は阻止できます。

ななのひとこと・ふたこと

一昨年からふるさと納税で寄付をしています。私は桃が大好きなので、桃をはじめ、果物をお礼の品としてもらえる自治体に寄付することが多いです。(お礼の品目的の寄付ということはさておき。。。)

で、洋梨を一昨年と昨年もらったのですが、その2回とも、洋梨が届いたのは母の入院中でした。他のお礼の品が届いたときは入院せず元気だったのにな。。。

「洋梨が届く=入院!?」などというジンクスが、我が家では生まれつつあります。

一箱届くので、傷まないうちに食べるのも大変です。友達にあげたり、ジャムにしたり、小さく切って冷凍したりして、なんとか腐らせずに済みました。

でも、また入院したら嫌なので、今年はお礼の品に洋梨を選ばないようにしようと思います。