ケアプランの自己作成は手間がかかる。だから作成はケアマネに依頼するとしても、最低限の知識は身につけよう。

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今後は、ケアプラン作成にお金を払うことになる?

介護を受ける人は2014年度に600万人を突破し、介護保険の給付費は10兆円になったそうです。高齢化により今後も増加する見通しです。

「増え続ける介護給付費用を抑えるため、厚生労働省は、ケアプラン作成について利用者の一部自己負担の検討を始める」というニュースが出ていました。

厚生労働省は高齢者らの介護サービス計画を作る在宅介護支援(ケアマネジメント)で一部自己負担を求める検討を始める。

今は全額介護保険でまかなっている。介護給付費の膨張を抑えるため、1割を自己負担にする案が浮上している。
対象は介護保険利用者のほぼ半数で300万人を超える見通し。2018年度の介護報酬改定に合わせて導入を目指す。2015/9/7 日本経済新聞 電子版

財源不足が問題になっている現状を考えると、多少の自己負担は仕方ないでしょう。
ただ、利用者の立場からすると、いくつか不満もあります。

ケアプラン作成にお金を払うことについて考えてみる

介護保険認定を初めて受けると、大抵こう言われます。
「ケアプラン作成をケアマネに依頼しても、お金はかかりませんから安心してください。」

私は、多少お金を払ってでも有意義なプランを提案してもらいたいとずっと思っています。介護保険のことに限らず、有用な情報を提供してもらえるなら、支払うべき当然の対価です。

ただ、ケアマネによっては一度作成したプランを全く見直さず、こちらの要望にも耳を傾けない人もいます。そんなプランだったらお金払うのは納得いかない、という気もします。

ケアプランを自分で作ってみる?

これまでに何度かケアマネが変わったのですが、残念なことに、知識の豊富さや提案能力、やる気の有無などで当たり外れや合う・合わない人にあたることも、たまにありました。

ある程度知識や経験が身について、「頼りにならないケアマネに任せるくらいなら、ケアプランを自己作成してみようかな?」と考えたこともありました。

本を読んだりセミナーに参加して、自己作成について調べてみましたが、かなりハードルが高いことがわかり、諦めました。

ケアプラン自己作成はなぜハードルが高いのか?

作成されたケアプランを見ればわかりますが、事務作業自体はそれほど難しいものではないと思います。

ではなぜ自己作成はハードルが高いのでしょうか?

理由はいくつかあります。
* 自己作成を勧めていない役所がほとんど。嫌がられる場合もある。素人が作るプランをチェックするのが面倒だから?
* 役所手続きは平日昼間しかできない
* 法改正があった場合、計算方法を当てはめるのが面倒
などです。

介護保険の知識は最低限、知っておくべき

でも、実際に自己作成はしなくても、介護保険についてはざっくり知っておきましょう。ケアマネに任せにせず、最低限の知識は知っているべきだと思います。

自分(家族)の受けるサービスについて知っておくのは当然のことです。

とりあえず、介護保険の手引き(リーフレット)を読む程度でもいいです。
法改正についてはテレビや新聞、インターネットで情報収集できます。多少のアンテナは張っておきましょう。

ケアプラン作成費用の自己負担でサービスの質が高まるって、本当!?

厚労省は介護保険財政が改善することに加え、サービスの質が高まると期待する。
利用者が自らお金を出すようになれば、より慎重にケアマネジャーを選ぶようになり、事業者がサービスを競うようになるためだ。
2015/9/7 日本経済新聞 電子版

「自己負担でサービスの質が高まる」というのは、かなり疑問です。そうなれば理想的ですが、単に正当化したいだけ・理由づけしたいだけとしか思えません。

「より慎重にケアマネージャーを選ぶ」とありますが、現状ではケアマネを選ぶ際に情報はほとんどありません。

事業者の名前と住所、電話番号程度が記載されたリストを渡されて、「この中から(勝手に)選んでください」と言われるだけです。

介護保険認定を受けると、認定通知書とともにケアマネ一覧も同封されてきます。「介護保険を利用するにはケアプランが必要で、プラン作成はケアマネにお願いしてください」という主旨です。自分でケアプランを作成できるという案内もありません。

ケアマネはどうやって選ぶ?

フリーの(事業所に所属していない)ケアマネもいますが、一概にフリーだからいいとか悪いとかいう問題でもありません。利用したいサービスを提供している事業者に所属するケアマネを選んでいる人が多いのが実情だと思います。

ケアプランの自己作成セミナーでは、「リストに載っている事業者に片っ端から電話して、良さそうなところを探すべき。」と言われました。
正論だとは思うけど、私にはそこまでやる気力はないなー。甘いのかな。
ケアマネをあまりあてにしないくらいのスタンスのほうがいいんだと、最近は割り切っています。

ななのひとこと・ふたこと

知識をつければ、介護保険でできること・できないことも明確になります。
そのうえで要望をしっかり伝えて、実際のプラン作成や付随する事務手続きはケアマネに依頼するのが現実的で効率的な選択だと思います。

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コメント

  1. はる より:

    ななさん、私もななさんと同じ状況、仕事をしながら介護及び看護しています。
    少し違う点が、私の母は30年前に脳腫瘍の手術をしてから高次脳機能障害を抱えていて高齢になった事です。
    ななさんの経験値から試行錯誤された事などは、工夫があり大変参考になりました。
    また、情報のはりかたや、それについての意見も素晴らしい。きっと頭の良い方なんですね。
    これからも楽しみにしています。

    • なな より:

      はるさま
      コメントありがとうございます。
      高次脳機能障害って認知症と症状が似ているところもあるのですね。
      30年前からということは、きっとだいぶお若い頃に発症なさったんですね。いろいろとご苦労もおありだと思います。
      はるさんに比べたらまだまだひよっこのような介護歴ですが、少しでもご参考になっているようでしたら嬉しいです。
      頭が良いかどうかはともかく(そう言っていただいて嬉しいですが)、情報収集は積極的にしようと心がけています。
      「介護は情報戦」だと思うので。情報に振り回されないように気をつけつつ。

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