お薬手帳を持参した場合としない場合とで、薬局での支払い額が異なります

診療報酬改定 母の介護

普段と違う薬局に行ったときのことです。
母の処方せんを出したら、受付でこう聞かれました。
「今日、お薬手帳はお持ちですか?お持ちでないとお支払いが高くなります。」

え?そうなの?知らなかった…。

お薬手帳を持参しないと割高に

2016年4月から「薬局に「お薬手帳」を持っていかないと、持参した場合よりも支払額が高くなる」と、調剤報酬が改定されました。

診療報酬改定

  • お薬手帳を持参した場合の薬剤服用歴管理指導料は380円
  • お薬手帳を持参しない場合の薬剤服用歴管理指導料は500円

この金額に負担割合をかけた金額が実際に支払う金額になります。

お薬手帳を持参した場合の支払額

  • 持参した場合:1割負担なら38円、3割負担なら114円
  • 持参しない場合:1割負担なら50円、3割負担なら150円

つまり、1割負担であれば12円、3割負担であれば36円の差になります。

手帳を持参しても安くならないケースもある

管理指導料が減額されるのは6カ月以内に同じ薬局で調剤を受けた場合だけです。
6カ月以上行ってない場合や、別の薬局で薬を処方された場合は380円ではなく500円になります。

1年以上気づいていなかった調剤報酬改定

いつも行く薬局では「お薬手帳がない場合、支払い額が高くなる」と言われたことがなかったので、全然知りませんでした。

お薬の説明書には目を通しますが、領収明細はいつも細かく見ていないのも、改定に気がつかなかった一因です。

支払額がアップするといっても数十円なので、そう気にする値段ではないかもしれません。
でも、もしかしたら当時ニュースなどで話題になっていたのかもしれないし、そもそも1年以上も気づかなかったなんてどうなんだろう、と我ながら思いました。

お薬手帳の役割

お薬手帳は、いつ、どの病院(医院)で、どんな薬を処方してもらったかを記録する手帳です。
「医師や薬剤師に提示することで、飲み合わせの確認や薬の重複投与を防ぐ」ための、必須のアイテムです。患者(や家族)が自身の服用している薬を管理するのにも役立ちます。

ただ、母はいろんな種類の薬を服用しているので、お薬手帳だけでは、いつどのお薬をどれだけ飲むのかが分かりづらいです。
だからエクセルで管理表を作って、そのデータをスマホでも見られるようにしています。
こうすれば、いつでもどこでも母が服用している薬を確認できます。急遽病院に行くことになったときなど、お薬手帳が手元になくても困りません。

だからといってはなんですが、「お薬情報のシールをもらえるから、家に帰ってお薬手帳に貼ればいいや」とお薬手帳を持参しないことも、これまではわりとよくありました。
でもこれからはちゃんとお薬手帳を持参しようと思います。

ななのひとこと・ふたこと

お薬手帳にはいろいろ書き込んだり付箋を貼ったりして活用しています。スマホアプリでもお薬手帳ってあるけど、まだまだ対応している薬局が少ないのが難点ですよね。